釧路菓子商組合

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お菓子釧路菓子職人めぐり1

釧路のお菓子釧路菓子職人めぐり第一回目は、中島菓子舗の二代目、中島徳政氏にお菓子に対する想いをお聞きしました。

釧路で生まれ育ちの中島氏は
地元の高校卒業後は札幌大学経営学部へ進学。
卒業後は当時札幌中央区にある「一炉庵」へ
製菓修行のため就職。
当時はバブル最盛期。賑やかな時代を背に
ただひたすら、お菓子作りに打ち込んでいたそうです。
修行先では、2年間おもに和菓子の基本を学び、
昭和63年には現在の中島菓子舗二代目として帰郷。
現在は、本人自ら菓子職人として、
また、経営者として釧路市内2店舗を経営しています。



お店の看板商品「地酒ケーキ 福司」の製造風景。機械化をしないで、一つひとつ職人の手によって作られています。

中島菓子舗は、地元老舗で27年間菓子職人として
勤めていた先代が、昭和51年に独立し開業したのがはじまり。
昭和63年に先代の事情により、修行中でありながら
先代の意思を引き継ぐため帰郷することに。
2年間という職人修行としては決して十分でははなく、
わからないことばかりだったそうです。
そんな中、支えられたのは、父の知人と周りの職人さんで
仕事が終わると、職人さんのところへ通い、
お菓子作りを学んでいたそうです。

中島氏は、釧路のお菓子づくりに対し特別な想いをもっていて、
釧路のお菓子史でも語られる銘菓、
「鶴の子(つるのこ)まんじゅう」の数少ない職人でもあります。
また、釧路を代表するお菓子の一つ「福司」を販売していた、
企業の閉店にともない製造を引き継ぐなど、
釧路の伝統菓子を後世に残そうと取り組んでいます。



「地酒ケーキ 福司」は催事や通販カタログでも人気の商品。

釧路ならではのお菓子作りにこだわり続ける中島氏。
地場産のチーズや、地元老舗のそばを取り入れた新商品や
地元大学生らとコラボレーションしたお菓子を販売するなど、
新しいことにも積極的に取り組んでいます。

父である先代の意思を引き継いで、もうすぐ四半世紀。
これまで教わることの多かった氏は、
自らが勉強会や交流会を通じ、釧路のお菓子の美味しさ、
職人のこだわりを若い世代へ向けて、広めていくことが
これからの目標なのだそうです。
お菓子のなかじま 公式ホームページ https://kashi-nakazima.com/l